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★手紙文の構成


                           
前文 頭 語 頭語と結語は対応した適切な用語を使う。
儀礼的な手紙でなければ省略してもよい。
前 文 時候のあいさつ、相手の安否を気づかうあいさつ、感謝・陳謝の挨拶。
見舞い状や弔慰状の場合は省略する。
主文 主 文 書き出しは一字下げて、本題、連絡事項を書く。
末文 末 文 締めくくりのあいさつ、相手の健康を祈る言葉と頭語に対応した結語を書く。
後付 日 付 本文より2〜3字下げて小さめに書く。
署 名 差出人の署名は下を本文にそろえる。
宛 名 宛名は上を本文にそろえ、大きめに書く。
副文 副 文 追記する必要がある場合「追伸」として書く。


★時候のあいさつ

1月
(睦月:むつき)

初春の候、大寒の候、新春の候、迎春の候、酷寒の候、降雪の候、明るい春をお迎えの趣、うららかな初日の光を仰ぎ、雪晴れの青空がまぶしい候、厳寒のみぎり、新春とは申しながら、毎日厳しい寒さが続いております、寒さ厳しい折から、大寒の節、寒に入ってからひとしお寒さが厳しくなりました、星も凍るような寒い夜、いよいよ寒気がつのり、

2月
(如月:きさらぎ)

晩冬の候、立春の候、残雪の候、予寒の候、梅鴬の候、雪解けの水もようやくぬるみ、梅のつぼみもそろそろふくらみはじめ、梅花もほころび、春寒のみぎり、立春とは名ばかりで、春まだ浅く寒さ厳しいおり、余寒厳しいおりから、大寒にまさる寒さのおり、いくらか寒さもゆるみ、なんとなく春めいてまいりましたが、暦の上に春は立ちながら、

3月
(弥生:やよい)

早春の候、浅春の候、向春の候、水温の候、啓蟄、仰梅の候、軽暖の候、花便りの聞かれますこの頃、一雨ごとに春めいてまいりましたが、ようやく春めいてまいりましたが、春色にわかに色づき、日増しに暖かくなってまいりました、だいぶ春めいた昨今ですが、菜の花は今が盛り、

4月
(卯月:うづき)

春暖の候、春爛漫の候、桜花爛漫の候、陽春の候、花冷えの候、春和の候、千金の候、春もたけなわのこの頃ですが、春眠暁を覚えずと申しますが、うららかな季節を迎え、春光うららかな好季節となりましたが、若葉の萌え立つころ、春も深くなり、葉桜の季節となり、桜花もすっかり咲きそろいましたが、

5月
(皐月:さつき)

新緑の候、若葉の候、薫風の候、軽暑の候、風薫る爽やかな季節となりました、若葉の美しい季節がまいりました、風薫る今日この頃、若葉を渡る風もすがすがしく、緑も深い青葉の頃となりました、五月晴れの好季節となりました、若葉かおるころとなりましたが、牡丹の花が咲き誇り、五月の空に鯉のぼりが、

6月
(水無月:みなづき)

初夏の候、梅雨の候、孟夏の候、向夏の候、立夏の候、長雨の候、うっとおしい雨が続いておりますが、さわやかな初夏となり、いよいよ梅雨に入りました、梅雨明けが待たれるきょうこのごろ、夏めいてまいりましたが、日ごとに暑さが増す折、木々の緑もようやく深くなり、初夏の風に肌も汗ばむ頃、若鮎の踊る、

7月
(文月:ふみづき)

盛夏の候、炎夏の候、酷暑の候、大暑の候、酷暑のみぎり、暑中お見舞い申し上げます、暑さ厳しい折り、近年にない暑さですが、涼風の恋しいころ、暑中お伺い申し上げます、梅雨も明け夏の太陽がまぶしい、日毎に暑さが増してまいりました、蝉の声に更に暑さを覚え、

8月
(葉月:はづき)

晩夏の候、残暑の候、立秋の候、残暑厳しいおりから、立秋とは名ばかりで、まだまだ暑い日々が続き、なお厳しい今日このごろ、暦の上ではもう秋ですが、空の色もいつしか秋めく、風の音にも秋の訪れを感じますが、

9月
(長月:ながつき)

初秋の候、新秋の候、秋冷の候、新涼の候、秋彼岸をすぎてめっきり涼しくなりました、朝夕涼しくなりましたとはいえ、さわやかな初秋の季節、日増しに秋も深まり、新秋を迎えるころになりましたが、明月の秋をむかえて、初雁の姿に秋を感じる頃、秋色しだいに濃く、

10月
(神無月:かんなづき)

秋冷の候、錦秋の候、清秋の候、紅葉の候、秋涼の候、秋晴の候、天高く馬肥ゆる秋、木々も色づきはじめ、秋もたけなわの今日この頃、秋も深まり、紅葉便りがる今日この頃、秋もようやく深まってまいりましたが、稲も豊かにみのり、空は深く澄み渡り、冷気は日増しに加わり、

11月
(霜月:しもつき)

晩秋の候、深秋の候、向寒の候、落葉の候、菊薫る候、向冬のみぎり、朝夕はめっきり冷え込む季節となりました、朝ごと冷気が加わって、日増しに寒さが加わってまいりましたが、秋も深くなってまいりました、紅葉の美しい季節となりました、舗道に落葉が散る頃、

12月
(師走:しわす)

初冬の候、寒冷の候、師走の候、歳晩の候、年の瀬もおしせまり、歳末ご多忙のおり、何かとあわただしい年の瀬を迎え、ちらちらと粉雪の舞うこの季節、思い出の多かった本年もあと数日、北の山から雪便りが届くこの季節、師走に入って一段と寒く、


★頭語・結語


種類 頭   語 結   語
一般の時 拝啓、拝白、啓上、啓白 敬具、敬白、拝具、かしこ
急用の時 急啓、急呈、急信、取り急ぎ申し上げます 不一、草々、怱々、不備、かしこ
丁寧に 謹啓、謹呈 敬白、再拝
前文省略 前略、冠略、略啓、冠省、前文お許しください 草々、早々、不一、かしこ
返信の時 拝復、復啓、謹復、お手紙拝受いたしました 敬具、拝具、拝答、謹答、かしこ
再度の時 再啓、再呈、重ねて申し上げます 敬具、再拝、かしこ
初めての時 初めてお便りを差し上げます 敬具、拝具、かしこ


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