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子供の行事

帯祝い
 妊娠して5ヶ月目の戌の日(戌は多産でお産が軽いとされている)に妊婦が腹帯をまいて安産を祈る行事です。腹帯を購入して、寺社にお参りして安産の祈願をしてもらいます。寺社によっては腹帯なども用意しているところもあるようですが、量販店などで自分にあったものを選ぶ方がいいのではないでしょうか。なお、腹帯は子宮を保護し、胎児の位置を安定させるのが目的です。紅白の餅や、砂糖、赤飯などで祝うようです。

お七夜・命名式
 赤ちゃんの出産の日から数えて7日目に行う行事で、命名式と祝い膳を囲むお祝いをします。命名書は正式には奉書紙を3つ折りにして、中央に赤ちゃんの名前と生年月日を書き、右側には「命名」と書き、左側には両親の名前を書き、子供の頭の方のよく見える位置に貼ったり、神棚に供えたりします。
 わが家では母子共にまだ入院中だったために、市販されている命名書に名前と生年月日を書き、自宅に貼りました。なお双方の実家には、命名書と拓士のカレンダー(自作)を贈りました。

退院
 症状等によって違うようですが、普通分娩の場合は一週間、帝王切開なら10日程度で退院できるようです。赤ちゃんには初めての外出となりますので、車の運転なども慎重にしてあげてください。なお、職場等で必要な書類については、前もって記入してもらえるように頼んでおくといいでしょう。 ちなみに、わが家の場合の入院費用は約40万程度(子供の入院費も含む)でした。
 子供が入院扱いになっていた場合、乳児医療で負担してもらえる可能性がありますので、市町村役場等に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

出生届
 赤ちゃんが産まれたその日を入れて14日以内に、父母の本籍地か現住所、又は出生地の市区町村役場に提出します。出生届に必要なものは、出生届、出生証明書(出生届の右側)、母子健康手帳、印鑑です。届出義務者の法的順位は、父か母、法廷代理人、同居者、お産に立ち会った医師・助産婦、その他出産に立ち会った者となりますが、両親が行うのがいいのではないでしょうか。

お宮参り・内祝い
 地域により違うそうですが、男の子は31日目、女の子は33日目にというのが一般的なようです。ただし、赤ちゃんの体力や天候等を考えて、30日前後の天候の良い日を選べばいいようです。今では健やかな成長や幸福、長寿を祈る行事ですが、本来、その土地の氏神様に氏子の一人として認めていただく為の行事です。
 当日は、母方の実家から贈られた祝い着をかけた赤ちゃんを父方の祖母が抱き、母親がその後に従うのが習わしで、私の地方では頂いたお祝いの祝儀袋等も祝い着に結びつけるようです。赤ちゃんの額に紅で、男の子の場合は「大」、女の子の場合は「小:ヤスコ」という魔除けをするという風習もあるようです。また、同じように魔除けの意味で、犬張り子や、でんでん太鼓を贈ることもあるようです。
 わが家では、レースのドレス(男の子には合わなかったかも)を出産前に購入(半年も前でした・・・)していたこともあり、拓士とパパとママの3人で近くの神社で御祓いをしてもらいました。
 また、お宮参りを済ませるとお祝いを頂いた方々に内祝いを配ります。金額は頂いたお祝いの半額程度で、のし紙には「内祝い」とし、子供の名前を記入します。父方の実家の方では、紅白の饅頭を付けて配る風習があるようです。

一ヶ月検診
 一ヶ月を過ぎると受ける検診です。発育状態や栄養状態、運動機能等を診てもらいます。解らないことや心配事などを相談できます。拓士の場合、退院前に出産した病院で予約していました。

お食い初め(お箸初め、箸ぞろえ、歯固め)
 子供が一生食べ物に困らないように、健康で長生きできるようにという親の願いを込めて、生後100日目か120日目に行う儀式です。膳は男の子の場合は朱塗り、女の子の場合は外側が黒塗り、内側が朱塗りのものを使用するようです。白木の三方、土器の碗皿、柳の白木の箸を使用するというところもあるようです。祝い膳は一汁三菜を基本とし、赤飯、鯛か鯉の身の汁、尾頭付きの鯛、煮物、香の物(小石と梅干し)などをととのえてお祝いします。地域によっては歯が丈夫になるようにということで小石を置くところなどもあるようです。

 (参考)
  ・たこ       賢くなりますように
  ・鯛の尾頭付き 頭がかたくなりますように
  ・小石(奇数個) 歯が丈夫になりますように
  ・梅干し      しわができるまで長生きするように
初節句
 生まれて初めて迎える節句のお祝いが「初節句」です。男の子のなら5月5日の端午の節句、女の子の場合は3月3日の桃の節句に、子供の成長を喜び、健康と幸福を祈ってお祝いをします。ただし、生まれてすぐの場合は翌年に回すこともあるようです。母方の実家から贈られた、男の子は武者人形やこいのぼり、女の子は雛人形を飾り付けます。祝い膳は、雛祭りの場合はちらし寿司、蛤のお吸い物、菱餅、雛あられ、白酒。端午の節句の場合は粽、柏餅などです。

初正月
 生まれて初めて迎えるお正月です。邪気を払って健やかな成長を祈るという願いを込め、男の子には破魔弓や破魔矢、女の子には羽子板や手鞠などの厄除けや縁起物を贈るようです。

初誕生
 初めて迎える誕生日で、これまでの成長を感謝してお祝いをします。お餅(誕生もち、一升もち)をついて、子の背に負わせて歩かせたり、踏ませたり、わらじを履いて歩かせたりというような習慣もあり、長い人生をたゆまず歩き続けるように、健康で強い子に成長するようにということを願います。祝い膳としては、赤飯、鰤や鱸などの出世魚などを用意するようです。

七五三
 数え年で男の子は5歳、女の子は3歳と7歳の11月15日に、これまでの成長を感謝し、また今後の幸福を祈願して氏神である神社にお参りする儀式です。現在は、満年齢でお祝いをすることが多いようです。お参りが済んだら、赤飯や千歳飴を持参して挨拶回りをしたりするところもあるようです。

十三参り
 4月13日に数え年で13歳(満年齢12歳)になった(男)女の子が福徳と知恵を授けるという虚空蔵菩薩にお参りする風習があります。「知恵もうで」、「知恵もらい」ともいうようです。

成人式
 1月の第2月曜日に成人式(二十歳になり大人の仲間入りをする)を祝います。これより法律的に大人と認められ、 選挙権が与えられ、飲酒、喫煙が認められると同時に、さまざまな社会的義務や責任が生まれます。成人式はその責任を自覚し、社会に参加していくことを決意する儀式です。

番外編
 僕の実家の方の風習で、「男酒」というものがあります。これは、家の長男の所に長男が誕生したときだけの風習で、のし袋(紅白の紐)に誕生した子供の名前を書き、「カイトドキ:年始の地区の集会」の際に志しとして持っていきます。
 このような、その土地、その地方のみの風習も多くあるようです。



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